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イラン産ギャッベの特徴


 1)なぜイラン産ギャッベの手触りは良いのか?。

一言でいえば、上質なウールで出来ているからです。
一般的に羊毛を選別(繊毛)するときに、ラノリン(羊の脂)をより多く含んでいるほど良いと解説されています。
このことは正に、イラン産ギャッベが高価で他よりも気持ちが良い理由です。
それは、イランの遊牧民が暮らしている地域は、夏と冬の温度差がかなり大きいだけでなく、乾燥地帯であるため、昼夜の温度差もかなり大きい。このような環境に羊が適応できるように、羊の毛に多量のラノリンが含まれています。たっぷりとラノリンを含んでいる上質の羊毛が、ギャッベの原料に使われているからこそ、上質な手触りのギャッベが出来上がる秘密である。これはイラン南西部遊牧民が作っているウール絨毯(ギャッベ)と他の地域の絨毯との最大の違いである。



 2)イラン産ギャッベはなぜ世界に1枚しかないと言われているのですか?

 イラン産ギャッベには、予め施した図面はなく、イラン遊牧民族の織り子が、受け継がれてきた文化と生活環境からのインスピレーションで「ギャッベ」を即興で織りこむのです。このため、一枚一枚が独創的で、個々の色使いも異なっています。このことは、残念ながら誰にも真似できない、彼らの凄いところで、作った作品が世界に一枚しかない事の根拠でもあります。



 3)イラン産以外の○○国産ギャッベ!!あり得ない!!?

イラン産以外の○○国ギャッベという言葉を近年見聞きすることがありますが、「ギャッベ」という言葉の根源と意味を理解していれば、○○産ギャッベはあり得ないことが分かります。
 そもそも「ギャッベ」という言葉はイラン国内でも限られた地域以外では意味不明の言葉です。イランの南西部のファールス州の限られたエリアで作られているウール絨毯のことをその地方において、「ギャッベ」と言います。つまり、特定地域の方言の言葉です。例えば、イランの首都「テヘラン」市内ではほとんどの人がこの「ギャッベ」という言葉を理解できないです。
 イラン産絨毯(ペルシャ絨毯)の材料として、シルク、ウール、綿が使われています。ウールペルシャ絨毯はイラン国内の各地で作られています。イラン、ファールス州のガシュガイ民族が作る絨毯は、ウールペルシャ絨毯の一種です。このウール絨毯をこの地方では「ギャッベ」と言います。つまり、ある特定地域で育てられた羊の毛で紡いだ手作りの糸と、その独特な文化と技術で染めてから、特徴的なデザインで自分たちで作った手作りウール絨毯を「ギャッベ」と言っています。
 このウール絨毯を昔ながらのやり方で作っている技がユネスコの無形文化遺産に登録されて以降、イラン以外の国々で彼らの文化を真似て、類似品を作るようになっています。これは似たような絨毯であるに違いはないが、このような品を「ギャッベ」と言えるでしょうか?




 4)イラン産ギャッベと○○産ギャッベ風絨毯の違いは何ですか?

 イラン産ギャッベの最大の特徴は上記に述べた、上質な天然ウール及び草木染素材で出来ていることかつ文化的な背景を持った昔ながらの手作り感と個々の独創的なデザインです。○○産ギャッベと言われている絨毯の特徴は規格品であることです。ここがポイントで規格品絨毯は基本的にイラン産ギャッベの比較対象品にはならないです。イラン産以外の○○国産絨毯は、規格品であるが故に、
1) 同じものが多量にあります。
2) デザインが限られています。
3) 当然色合いも限られています。
4) サイズが限られています。
5) 歪などがなく、直線的な絨毯です。
6) 絨毯の骨組みである内部の縦糸がウール以外の品もあります。
7) 絨毯表面に垂直に伸びているパイル糸を引っ張ると簡単に抜ける商品があります。
8) 絨毯の4つの端面が同様な仕上がりになっている商品があります。(これは手作りペルシャ絨毯では見られません。)
9) 重量感がない。
10) 防虫処理されているものがあります。(イラン産ギャッベは化学品を使用しないのが特徴です。)




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